オール阪神・巨人との“長い一日”「マンザイズハイ」のまま本番で新ネタを披露
今週末は「M-1」決勝。審査員をつとめる巨人さんは若手のネタを一瞬たりとも見逃さぬよう1週間前からアルコールを断ち、体調を万全に整える。そのくらい審査員をされる時も真剣で「長丁場やし、体力的にキツいわ」と言いながら引き受けていらっしゃる。阪神さんも一昨年患われた脳梗塞を克服して、何事もなかったように舞台に立たれています。
1984年以降、多くのネタを書かせていただいていますが、新ネタの場合、生放送、収録にかかわらず、2週間前ぐらいからテーマを決めて、第1稿を書き、そこから打ち合わせを重ね、本番の2、3日前に3稿から5稿で最終決定稿になります。そこからはおふたりがネタ合わせを重ね、本番に向かうのです。
■ネタが上がったのが当日の朝4時
ところが本番当日になっても決まらないことが1度だけありました。20年以上も前、年末年始に生放送と収録を合わせて10本以上の漫才を披露するという過密スケジュールの中、正月番組用に収録する新ネタがなかなかしっくりこず、本番前日NGKの楽屋でネタ合わせ。午後の10時を過ぎても意見がまとまらず「場所を変えよう」ということになり、阪神さんのご自宅へ移動。そこで頭を突き合わせながら次々にネタの内容を変えていきながら「よっしゃ! これで行こ!」と決まったのが午前4時でした。