成田凌主演「逃亡医F」はぶっ飛んだDr.コトー? ネットに溢れる酷評の嵐
「森七菜が演じる観測員の美香子が腕を負傷したシーンで、腕がほぼちぎれ、少ない皮だけでつながっているというところは思わず顔を背けたくなるほどリアルでグロテスクな作りでした。それにもかかわらず、当の本人は局所麻酔だけなのに痛みに激しく苦しむ様子もなく、成田が演じる“天才脳外科医”藤木にずっと語りかけているのは違和感たっぷりでした。同様にネットでもそこを指摘する声が相次いでいましたね」(コラムニストの水野詩子氏)
過去の医療ドラマでも、キャラの設定やバックボーンなどに脚色やフィクションの部分がある作品はあった。しかし、肝心の手術シーンや医療シーンにきちんとした整合性がとれてこその「医療ドラマ」だろう。
「少ない医療器具を用いて医師の腕だけで無理難題な手術を成功させていくという点においては、2003年にフジテレビで放送された『Dr.コトー診療所』を彷彿させます。ただ、『逃亡医F』はあくまで天才医師が濡れ衣を着せられて、逃げている最中に手術をする流れなので、『逃亡劇』なのか『医療ドラマ』なのか、『サスペンス』なのか視聴者側は戸惑っている状態でしょう」(制作会社関係者)