<141>田辺市はアプリコ破産申し立ての説明を「何も言えない」と拒む
■債権者集会にも姿を見せず
世間には、遺族は遺産を取りたいために裁判を起こしているのだ、との誤解があるようだが、出発点はそこではない。遺言書には疑惑が多く、裏に何かありそうだから、何とか真実を知りたいという理由で提訴したことを理解して欲しい。
2021年12月23日に和歌山地裁でアプリコの債権者集会が開催されたが、そこに乗り込んだのは私と協力関係にある渥美・松永両弁護士だけだった。彼らが破産管財人に対して疑義があることを説明すると、集会は3月に延期となり、その間にアプリコの財産について調べることが決まったのである。
驚くべきことに地裁には集会の開催を申し立てした田辺市も、彼らの代理人たちも姿を見せなかった。きっと集まったマスコミから質問されるのを嫌っていたのだろうと、私は苦々しく感じていた。(つづく)