<140>2019年12月、アプリコ“社長”早貴被告と2人の弁護士を東京地裁に提訴
私はタッグを組んでいる渥美・松永両弁護士と面会し、高齢女性のFさんへの過払い金の返還を巡り、早貴被告の弁護士たちがやったことを詳細に説明した。
彼らは総額1500万円に上る返還金のうち、500万円は時効で300万円を手数料とし、それらを差し引いた700万円を支払うという「合意書」を作成して、Fさんに渡していた。
「ウソでも計算書を添付して出したら、あんな合意書でも信用させられたかもしれないのに、それもしないで……というか犯罪だからしなかったんだろうけれど、抵当権抹消も約束しておきながらしなかった。それでFさんも困って知人に相談し、オレにつながったワケだ。彼らにとっては、身から出たさびというもんじゃないか」
「本当にそうですよね」
Fさんの過払い金について渥美側は何度も早貴被告の弁護士側に質問状を送ったが、納得がいく回答を得られず、2019年12月に東京地裁に提訴した。被告はアプリコの“社長”となっている早貴被告、そしてUとFの2人の弁護士である。