秋篠宮さまは周囲に配慮しすぎて眞子さんと最後まで向き合わなかった
戦前の皇族の結婚は、相手の家柄が同じ皇族か、一条、近衛、鷹司、二条、九条の5家からふさわしい女子を選び、勅命で婚約したという。結婚は個人が結ばれるのではなく、家と家が結ばれる儀式であり、結婚相手は家長である天皇が決めることだった。戦後もまだ残滓があり、秋篠宮さまがそういう結婚にこだわったからだろう。つまり、結婚は憲法に保障されたものだから認めるが、両家を結ぶ儀式の納采の儀は行いませんよと。これは、すべての人に受け入れられるようにと配慮した発言だったのだろう。しかし、秋篠宮さまの中途半端な説明は、かえって臆測を呼んでしまった。17年11月の最初の会見では、本人たちが幸せならいいと発表したのだから、最後も素直に祝福してあげればよかったのにと思う。
21年10月に宮内庁が発表した眞子さんの「複雑性PTSD」について、秋篠宮さまは「恐らく週刊誌、それからネット両方の記事にあるのだろう」と述べたが、秋篠宮家の家庭環境も関係していなかったか。そう感じさせる会見だった。
21年、眞子さんらがニューヨークに旅立った後の会見も後味の悪いものだった。