キムタクのドラマ現場がまた取り壊し…本格的な調理シーンが話題だった「グランメゾン東京」
広告代理店マン、ピアニスト、美容師、検事、パイロットなど、これまでさまざまな職業を演じてきた木村拓哉(49)が、4月スタートの「未来への10カウント」(テレビ朝日系)で初めての学園スポーツドラマに挑戦。今度は高校ボクシング部のコーチを演じるという。
数々の当たり役をものにしてきたキムタクが、「ミシュランガイド」の三つ星獲得を目指すシェフの尾花夏樹を好演したのが、2019年10月クールのドラマ「グランメゾン東京」(TBS系)。キムタクをはじめ、各演者が手際の良さを披露した本格的な調理シーンなどが話題となり、一部女性週刊誌に劇場版が公開されると報じられたことも。
ドラマでは、尾花はパリで独立し店は二つ星を獲得するも、日仏首脳会談の昼食会でアレルギー食材を混入させてしまった結果、店は倒産。そんな尾花に三つ星を取らせようと鈴木京香(53)演じる女性シェフ、早見倫子がオープンさせたレストラン「グランメゾン東京」の舞台となった都内のロケ現場がいま、取り壊されようとしているという。
「撮影をしていたのは設計事務所が入っている3階建てのビルで、撮影の様子が外から伺うことができました。木村さんの姿を見ることはできませんでしたが、ギャルソン役の沢村一樹さんをはじめキャストの出入りを目撃しました。ドラマが回を重ねるごとに訪れる人も増えていき、近所ではちょっとした名所になっていました。3月に入って気がつくと囲いがされ、工事の案内が表示されました。趣のあるビルだったので残念です」(近所の住人)
今はなき“瀬名マン”
建築主にビル取り壊しの理由について聞いた。
「以前から土地を購入していまして、最近になって入居されていたところが退去されたため、11階建てのワンルームマンションに建て替えることになっております」
キムタク主演ドラマのロケ地巡りをするファンが多いというが、なかでも有名なのが、最高視聴率36.7%(番組平均世帯視聴率、ビデオリサーチ調べ)の「ロングバケーション」(96年放送、フジテレビ系)でキムタク演じるピアニスト、瀬名秀俊が、山口智子(57)演じる、モデルの葉山南と同居生活を送ったマンション、通称「瀬名マン」だろう。瀬名マンは、隅田川にかかる新大橋(東京・江東区)のたもとにあり、ドラマ終了後も多くの人が訪れる名所と化していたが、しばらくして取り壊されマンションに建て替えられたのはファンの間ではよく知られている。
他にも97年放送のドラマ「ラブジェネレーション」(フジテレビ系)で、キムタクが演じた主人公の片桐哲平が暮らしていた1階にカレー屋が入るアパート(東京・芝浦)も解体され、今はない。
取り壊し自体は致し方ないことだが、キムタクドラマの名所がまた1つなくなるのは、ファンにとって非常に残念なことだろう。