美智子さま、雅子さま、眞子さんが心の病に…男尊女卑の皇室は内側から改革できるのか
これまで見えなかった皇室の問題が、「眞子さんの乱」で一気に噴出するようになり、放っておけば皇室を危機に陥れかねないと述べたが、問題を解消していくには皇室そのものが変わっていくしかないように思う。皇室の改革である。とはいえ、果たしてそんなことができるのだろうか。
皇室には「オモテ」と「オク」があることは述べたが、「オモテ」というのは儀式や政府との調整、メディア対応といった、いわば公務に関わる分野である。「オク」というのは天皇家の日常生活、つまりプライベートな分野だ。
まず「オク」にはどんな問題があるかを考えてみたい。
これまでも述べたが、皇位継承は男系男子と定めているせいか、皇室は男尊女卑の社会だといわれる。結婚すると皇室の外に出て行くのは女子だけ。「血のケガレ」という偏見によって生理中の女性が儀式などから排除されるのもそうだ。「即位の礼」という重要な儀式に皇位継承権のない皇后をはじめ女性皇族は参加できない。皇室は「ジェンダー平等」にはほど遠い世界なのである。
戦前は民間でも男尊女卑は当たり前で、男の子を産めないと離縁されかねない社会だったから、外から皇室に嫁いでも違和感はなかったが、戦後になると社会が大きく変化し、眞子さんのように自由な一般社会を知ると宮中がいかに窮屈かが身に染みるのだろう。