美智子さま、雅子さま、紀子さま、眞子さま…順番にバッシングされる皇族の悲劇
ひと昔前の秋篠宮ご夫妻の人気にくらべ、秋篠宮家の権威がずいぶん失われたように思う。最近の雑誌には「眞子さんの乱」も秋篠宮さまに原因があるとか、「皇室の危機」は秋篠宮ご夫妻が招いたなどと書かれているほどで、紀子さまが「3LDKのプリンセス」と騒がれた頃にくらべたら雲泥の差だ。雅子さまが「適応障害」で東宮御所に引きこもっていた頃、紀子さまは娘たちを連れて天皇皇后を訪問したり、一緒に会食したりしていることがメディアで報じられ、紀子さまが皇室を支えているかの印象を与えた。2006年9月6日に悠仁さまを出産すると、「皇統の危機を救った」といわれ、その評価は一段と高くなる。
ところが、しばらくすると紀子さまへの批判がこぼれ始めた。厳しく言いすぎるので辞める職員が後を絶たないとか、しきりに「皇嗣家にふさわしく」と言うので、娘たちと口論になったとか──。
考えてみれば、紀子さまは一庶民として一般社会で育った人である。それがいきなり皇族に嫁いだのである。宮家でいるうちはそれほど気を使うこともなかっただろう。それが、悠仁さまが誕生したことで皇嗣家になり、環境がガラッと変わってしまった。皇位継承者を育てる皇嗣家とそうでない宮家ではまったく違うといわれる。それなのに、紀子さまには相談する相手がいなかったのだろう。そんなプレッシャーと生真面目さから「皇嗣家らしく」しようとすればするほど、生まれながらの皇族である眞子さんたちとの関係がギクシャクしたのかもしれない。