松下由樹が53歳の現在も“トレンディー俳優のサバイバー”として支持され続けるワケ
「セ~ンパーイ!」「あ~さ~く~ら~!」で人気を博したドラマ「ナースのお仕事」(フジテレビ系)の観月ありさ(45)と松下由樹(53)コンビが1日に放送された「爆買い☆スター恩返し」(同)で久々に復活し、トレンドワードにのぼった。そんな中、観月の容色衰えないビジュアルもさることながら、松下の息の長い活躍ぶりが話題になっている。
松下は15歳で映画デビュー。90年代はトレンディードラマの常連で、「想い出にかわるまで」(TBS系)では今井美樹(59)の恋人を奪うあざとい妹役がハマリ役になるなど存在感を発揮。また「ぐるぐるナインティナイン」(日本テレビ系)などバラエティーでも活躍。あまたいたトレンディー俳優が消えゆく中、松下は時代劇などさらに役の幅を広げ、「朝はパン~パンパパン」のフジパンのCMは今年で18年目に突入。若い頃よりふっくらした印象も、お母さん、仕事のできる女性、職場の先輩役などを演じる上での“強み”になっている。同志社女子大教授(メディア論)の影山貴彦氏がこう言う。
「親子関係や上司と部下など上下関係が友達化した現代に若者と一線を画した大人の存在が求められ、松下さんのニーズが高まっている。時代がアンチエイジングへと向かう中、若者と同じ土俵で張り合うのではなく、松下さんの“年を重ねた魅力”は貴重。元テレビマン目線で見ると、全体ににじみ出る“出すぎない”感じが出演者の調和を生み、バラエティーでもオファーが絶えないのでしょう。小泉今日子さんの『アンチエイジングって言葉が大嫌い』という発言もありましたが、松下さんは、年を重ねる魅力を表現できる数少ない女優と言えるのではないでしょうか」
時代に求められている。