島田陽子さん追悼秘話 ワイドショーとの仁義なき攻防戦、私生活でも「国際派女優」背負う
島田さんが愛車ジャガーのハンドルを繰って、猛スピードで走り去る場面は、当時の芸能マスコミにはお馴染みのもの。不都合なことには口をつぐみつつ、どんなに追い込まれているように見えても持論を展開し、非を認めないところがあった。期限切れの国際免許で運転していたと報じられても、「教習所に通ったけど取得できなかった」などと釈明、だからいいじゃないの、と開き直ったのであった。
「島田さんは作品以外でも、国際派の大物女優という意識を持たれていたように思います。大女優なのですから、ちょっとと言えば、周りの取り巻きが何とかしてくれる。それでお金をめぐるトラブルになり、大きく取り沙汰されようと、そんな細かいこと、いちいちいいじゃないという気持ちがあったのでは。昭和の、古い時代の先輩、いわゆる大物俳優をそばで見て、そうなっていったのではないでしょうか。島田さんをきちんとマネジメントする方に巡り合わなかったからとも言えるでしょうが、一般の常識では計り知れないところがありましたね」
2021年に会社社長が借金踏み倒しをマスコミを通じて告発した際も、この社長の催促メールに「心不全で倒れ、運ばれました。一命はとりとめました」などと言い訳を繰り返し、暖簾に腕押しと報じられた。それでも何歳になってもスポンサーになるような相手を見つける魅力、魔力が備わっていたのかも知れない。生前、「宇宙葬」を予約して遺灰は宇宙空間に散骨する契約をしていた島田さん。地球の男では計り知れないスケールの女優だった。合掌。