佐藤二朗「鎌倉殿の13人」で光る“陰険演技” コミカルなお父さんより冷酷ヒールがお似合い
「佐藤さんと言えば、面白いと評判のツイッターのフォロワーが、すでに200万人近い人気者です。もちろん主演映画の『さがす』(2022年公開)のようにシリアスな役を演じることもありますけど、一般的な印象はやはり面白い人。そういうタイプの方が実際に怒ると怖かったりしますし、ダークサイドが垣間見えた時に、より際立つんだと思います。佐藤さんはホントに目が怖い時がある」(ドラマ制作会社スタッフ)
佐藤本人も先日、〈撮影終了をねぎらう三谷(幸喜)さんからのメールに「世間の評が『コイツが死んでせいせいした』となるといいなと思ってやりました」と返信した〉などとツイートしていたが、佐藤の能員が視聴者をそういう気持ちにさせるヒールっぷりなのは間違いない。
「『鎌倉殿』と同じ時代を描いたNHK大河『草燃える』で能員を演じたのは佐藤慶さん(10年死去)ですが、慶さんも主人公の敵役がものすごくハマる俳優さんだった。銀行の頭取とか重厚感のある冷酷なヒールを演じさせたらピカイチ。『鎌倉殿』の二朗さんを見ていると、慶さんみたいな立ち位置も似合うように思えてきます」(ベテランプロデューサー)
コミカルなお父さんのイメージがすっかり抜け落ちた佐藤も見てみたい気もする。