雛形あきこ・鈴木紗理奈が明かした 伝説のバラエティー「めちゃイケ!」の過酷な裏側
「スタッフや演者の“絶対面白くしてやるんだ”という熱量はすごかった。今なら、パワハラやセクハラと言われるような企画もバンバンやっていました」
■今なら“動物虐待”
そうした気迫が22年間番組が続いた秘訣ではないかとこの関係者は話すが、さるバラエティー番組ベテランプロデューサーはこう話を継ぐ。
「『めちゃイケ!』はタレントを拘束して、イジめ抜いて、タレントの個性を引き出し笑いを取るというスタイルでしたからね。今でこそネタにしていますが、一介のグラドルやモデルに過ぎなかった雛形や紗理奈が、あの番組を通して人気者になったわけですから、タレントにとってはおいしいわけです。大変だったと言っても、本人も納得ずくだったと思います。ギャラもよかったようですし。ただ、キリンに顔をなめさせたりするのは、今だと、タレントというより、“動物虐待”と言われてしまうのでできないでしょうね」
その手の過激な企画は、今ではすべてユーチューブに流れてしまったと嘆く。
「テレビがコンプライアンスを意識せざるを得なくなり、どんどん自縄自縛となって、自由が利かなくなっていることは事実です」(前出のプロデューサー)
ついにはハリセンもNGになった地上波バラエティー。面白いことを求めるテレビマンの模索は続いている。