COWCOWの「伊勢丹の紙袋で~す」は衣装では珍しい“偶然の産物”だった
以降は“伊勢丹公認”とまではいかないようですが、苦情が入るわけでもなく、黙認してくれて「COWCOW=伊勢丹」のイメージがすっかり定着。13年、伊勢丹から吉本に「袋の柄が変わります」という連絡がありました。新しい袋の見本を拝借して、自分たちで同じ柄のスーツを作るためにオリジナル柄の生地を一から作ることに。1反50メートルの生地を作り、スーツを2着作ってもまだ生地が40メートル余り、伊勢丹の紙袋のデザインが変わらないことを願っているそうです。
キャリア30年を迎える2人ですが、舞台を袖から見ていると、「ダメ出しお願いします」と来てくれて「もう言うことないで……しいて言うたらあそこをこう変えてやってみてほしいな」とダメ出しというより願望を言うのですが、次の出番の時に会うと真顔で「先生の言われたように稽古してみたんですけど、どうしてもタイミングがずれて……技術が足りなくてすいません。勉強します」と頭を下げる2人。
ネタに関しては、そのストイックさを誰もが認めるところですが、今なお変わらぬ探求心には頭が下がります。これからもCOWCOWは進化し続けていってくれることでしょう。次回は大人気になった「あたりまえ体操」誕生秘話をご紹介します。