COWCOWの「あたりまえ体操」誕生秘話 ジャカルタ大手銀行のCMソングに採用
漫才はもちろん、コントもトークもできて、ピン芸人日本一を競う「R-1ぐらんぷり」でもボケの“ミスター伊勢丹”の多田君が2012年に優勝。ツッコミの善し君も決勝に4度も進出し、まさにオールラウンドプレーヤーのCOWCOW。
そんな2人が人気を博したのが11年の「あたりまえ体操」。以前は、多田君が「あたりまえ説明書」というネタをピンでやっていました。これを見た、相方の善し君が「リズムを付けたら“あたりまえ体操”にできるんちゃう?」と言ってきたことから誕生したのです。
やると決めたらとことんこだわる2人は、NHKの体操のお兄さんをイメージし、お揃いのカツラをつけて、白シャツと黒ズボンで“体操のお兄さん”に変身。もともとは多田君がひとりでやっていた「右足を出して、左足を出すと、歩くことができます」というあのリズムは音楽作家の樋口太陽さんに依頼しました。たまたま音源を作ってくれた樋口さんがサンプルで入れてくれた声があまりにも良かったので、そのまま歌ってもらいました。
まず善し君の子供にモニターになってもらってネタ動画を見せたところ、これが大喜びで「絶対いける!」と確信。これが思った通り話題になり、テンポアップした英語バージョンも出すと、英語圏よりもなぜかサウジアラビアで人気になりました。