水10ドラマ門脇麦「リバーサルオーケストラ」が竜星涼「スタンドUPスタート」を圧倒した理由
「門脇は役選びのタイミングがいい。昨年1月期の連ドラ『ミステリと言う勿れ』(フジ系)や、10月期の『親愛なる僕へ殺意をこめて』(フジ系)など、これまでエキセントリックな女性役で《神演技》などと称賛されてきたのに、今回の『リバーサル』では、元天才少女ながら泣いたり笑ったり、時には嫉妬したりと、ある意味、分かりやすいフツーの女性役です。視聴者にとっても新鮮というか、その方が飽きられにくい」(前出のテレビ誌ライター)
今このタイミングでフツーの女性を演じることで、門脇の評価が上がることはあっても、下がることはなさそうだ。
「『リバーサル』も当初は《のだめ(カンタービレ)の劣化版?》などと冷ややかに見る向きもありましたが、門脇はどこか“のだめ”役の上野樹里に通じる雰囲気を持っています。天才、異才を演じても違和感がないところも似ていて、そんな上野も『監察医 朝顔』で、フツーの女性を演じて評価をさらに上げた。そもそも大人数のオーケストラを舞台にするとヒューマンドラマを描きやすいですし、『リバーサル』はドラマを見てまで疲れたくないという時代の要求に合った、肩肘を張らずに楽しめるフツーの作品に仕上がっていますよね」(在京キー局プロデューサー)
これまでの門脇にとっては逆張りになるフツーがハマったようだ。