「太陽にほえろ!」ロッキー刑事役・木之元亮さん 前立腺がん患い全摘「徹の訃報はショックで…」
「ウルトラマンダイナ」の共演者とは新宿でワイワイと
ジャズシンガー志望だった6歳下の夫人とは、デビュー翌年の78年に結婚。2男に恵まれた。
「デビューしてこれからって時に結婚したもんだから、プロデューサーに怒られました。でも、自分が本気だってことを、彼女に示したかったんです。大げんかをしたことは、一度もありません。僕は付き合いの飲み食いは多いし、声はでかい。女房が利口で、我慢してくれているんでしょうねぇ」
都内のマンションに、夫人と40歳の福祉関係のサラリーマンの次男と3人暮らし。44歳の長男は水泳のインストラクターになり、結婚して近所に住む。孫はまだだ。
「長男夫婦が、よくウチに来て酒に付き合ってくれるのもすごくうれしいし、毎晩、夕食後に家族揃って自宅のテレビで、ビールや芋焼酎を飲みながら洋画を見るのも楽しみです。マット・デイモンのスパイ映画『ボーン』シリーズなど大好きですね。一番はもちろん『ロッキー』ですが(笑)」
さて、北海道釧路市出身の木之元さんは、高卒後、上京し大東文化大学に進学。卒業後、知人の勧めで俳協演劇研究所に入り、77年、「太陽にほえろ!」でデビュー。一躍、人気・知名度を上げた。
「人気ドラマでしたから、抜擢されたときは僕の田舎は大騒ぎ。とくにボス(故・石原裕次郎)は大スターですから、サインを何十枚も頼まれました。恐る恐るお願いしたら、『オッケー!』とサラサラッと書いてくれました」
30代は料理番組や旅番組のリポーター、40代は「ウルトラマンダイナ」などで活躍した。
「5年前、丈ちゃんの呼びかけで、つるの剛士、ふっくん(布川敏和)、山田まりやら隊員全員が、新宿の居酒屋に久しぶりに集まりました。それからは、ときどきみんなで集まって飲んでいます」
(取材・文=中野裕子)