“バカリズム脚本”オモシロの根っこ…「ブラッシュアップライフ」は妻・夢眠ねむの助言も?
2014年の「素敵な選TAXI」(カンテレ・フジテレビ系)で連ドラの脚本家としてデビューし、17年の「架空OL日記」(読売テレビ・日本テレビ系)で「向田邦子賞」を受賞するなど、今やドラマ界に欠かせない存在となったバカリズム。
■作家も絶賛する「美しいコント」
とはいえ、クリエーターとしての才能は、芸人の駆け出し時代からすでに備わっていたようだ。バナナマンや東京03の単独ライブをサポートするコント作家のオークラ氏は、著書「自意識とコメディの日々」(太田出版)の中でコンビ時代のバカリズムのコントを見た衝撃についてこう書いている。
「スマートで、かつ枠からはみ出さないシンプルな構成、そして余計な笑いもないがポイントポイントで確実に笑わせる、すごく美しいコントだった」
バカリズムの作品は、その世界特有のシステム(ルールや状況)を設定し、それを前提としてストーリーを展開させていくという特徴がある。このタイプのコントを量産するのは、並大抵のことではない。ネタごとに新しいシステムを生み出す必要があるからだ。