“バカリズム脚本”オモシロの根っこ…「ブラッシュアップライフ」は妻・夢眠ねむの助言も?

公開日: 更新日:

 今年1月からスタートしたドラマ「ブラッシュアップライフ」(日本テレビ系)が好評を博している。出演者の演技力もさることながら、やはり注目されるのはバカリズムの脚本の面白さにあるだろう。

 地元の市役所に勤める33歳の主人公・近藤麻美は、ある日交通事故で亡くなってしまう。死後の世界で「(徳が足りず)来世はオオアリクイになる」と告げられると、もう一度近藤麻美として赤ちゃんからやり直す道を選択。前世の記憶はそのままに何度もリスタートし、来世で人間に生まれ変わるべく徳を積もうと奔走するストーリーだ。

 前世が伏線となって周囲のピンチを救って徳を積んだり、死後の案内人が33歳で死を迎える確率の高さを示す棒グラフを見せたりと、細部にわたって設定が作り込まれている。

 また、「ポケベル」「プロフィール帳」「ゲームボーイアドバンス」など、1990~2000年代を想起させるアイテムが登場する点も新鮮だ。幼少期のディテールを描けたのは、ドラマの主人公と同世代の妻・夢眠ねむの助言もあったのではないだろうか。

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    演技とイケオジぶりで再ブレーク草彅剛と「10億円マンション売却説」中居正広氏との“絆”

  2. 2

    泉ピン子が終活をやめたワケ「渡る世間は(水原)一平ばかり!」スペシャルインタビュー

  3. 3

    阪神からの戦力外通告「全内幕」…四方八方から《辞めた方が身のためや》と現役続行を反対された

  4. 4

    キムタク一家の妹Kōki,は映画主演の裏で…フルート奏者の姉Cocomiの話題作りと現在

  5. 5

    かんぽ生命×第一生命HD 人生設計に大切な保険を扱う大手2社を比較

  1. 6

    米田哲也が万引きで逮捕!殿堂入りレジェンド350勝投手の悲しい近況…《苦しい生活を送っていたのは確か》

  2. 7

    イスラエルにあなたの年金が流れていく…厚労省「ジェノサイド加担投資」引き揚げ“断固拒否”の不可解

  3. 8

    坂本花織の世界選手権66年ぶり4連覇に立ちはだかる…国際スケート連盟の「反トランプ感情」

  4. 9

    カーリング日本女子が到底真似できない中国の「トンデモ強化策」…世界選手権では明暗クッキリ

  5. 10

    公表された重点施策で露呈…JR東海の株価低迷と時代遅れの収益構造