「風雲!たけし城」アマプラ復活でTBSが弾くソロバン 10億円超フォーマット利用権でウハウハ
それにしても不思議なのは、なぜ番組終了から34年も経過したコンテンツをアマプラは令和になって制作したのか。
実はテレビ界では有名な話なのだが、元祖「風雲!たけし城」は「Takeshi's Castle」の名称で米国やヨーロッパなど世界150以上の国と地域でも番組がフォーマット販売され放送される世界的人気コンテンツ。TBSは番組フォーマット販売を世界に展開することで、すでに数十億円の利益を得ているという。さる制作関係者の話。
「同局のグローバルビジネス部が中心となってTBSならびにTBSグループが制作や出資したコンテンツを世界に販売しているんです。番組制作のノウハウや演出方法を伝授する代わりに権利料をもらうビジネスです。契約内容にもよりますが基本は番組の美術セットや出演者の数やルールなどを厳密に守ることで制作を許される。国や地域で条件は違うがハリウッドでは1シーズン(16本~)で約1億円~といわれています。もちろん最初からこの金額で売買されません。最初は数百万円でスタートする。しかし、seasonを重ねるごとに人気のコンテンツに成長し、世界でヒットすると最終的に億単位でフォーマット販売されるわけです。こうした事情から、あえて地上波で高い制作費を投入して放送するよりもフォーマット販売の方が莫大な利益が見込めるわけです」