東山紀之ジャニーズ新社長の冷酷 性加害拒否し冷遇された被害者をあたかも「嫉妬や知恵のなさ」と一蹴
「本人の努力とファンの支持」だけで片づけていいのか
これまで長年放置され続けてきたジャニー氏の性加害と、タレントの出演機会の関係性に関して、ジャニーズ事務所側は記者会見で次のように述べている。
「本当にご理解いただきたいこととしては、そういうことがあって今スターになっているわけではなく、1人ずつのタレントが本当に努力して、そしてそれぞれの地位を勝ち取っているので、そこだけは本当に失望していただきたくないですし、誤解もしていただきたくないです」「並々ならぬ努力をそれぞれがして、それをファンの皆様が、彼らの努力をファンの皆様が認めてくださって、応援してくださって、それで今彼らがその地位についているので、何かそういうことがあったからセンターになったとかだからデビューできたということは、大変恐縮ですが、私がジュニアの成長に100%関われていなかったので断言はできませんが、今デビューした後の子たちを自分が担当する側になって見ていると、努力をしないでその地位にいる、人気がある子はいないと私は信じております」(ジュリー氏)
「やっぱり最終的にはファンの方に選んでもらうということだと思うんですね。だから、売れるというのはやっぱりたくさんのファンの人たちに認められるということですので、こればっかりは例えば『スターにしてあげる』と言ってピックアップされたところで、必ずなれるもんでもないと思うんですね」「やはり若さ故の嫉妬であるとか知恵のなさとかそういうこともあったのかなとは思います」(東山)
「噂は僕らの時は、僕もちょっとひがみみたいなところあったと思いますけど、 自分より一個先の人間に対して、そうなんじゃないかっていう噂が立ったことはあったと思いますが、だからといってやっぱりそういうことで優遇されて生き残っていけるかどうかは長い年月やってくるとわかるんですけど、努力が必要だと思います」(井ノ原)
本人の努力とファンの支持なくしてスターへの道はないという彼らの指摘はその通りだが、それだけで片づけていいのかについては疑問が残るだろう。
「ジャニー氏自らがスターの原石をスカウトし、ジャニーズJr.として合宿所で生活する中でレッスンなどを受けさせ、ようやくデビューするしないという構図の中で、ジャニー氏の独断ですべてが決められていたのは周知のとおり。もし、少年たちが望まない性行為を強要し、拒んだことで出演の機会すら与えられなかったら、ファンの目に触れることもないでしょう。あたかも、売れなかった人間の妬み、僻みや努力不足を指摘する事務所の見解は理解に苦しむ」(芸能ライター)
告発した被害者はこれまで、「うそつき」「デビューできなかったくせに」といった誹謗中傷に遭ってきた。これから話し合いや補償など具体的な話に移っていくが、事務所と被害者の認識のズレは果たして埋められるのか。