悪役俳優・高崎隆二さん 相模原市で居酒屋経営、11年前から剣聖を題材とした映画製作に向けて酒断ち中
「これまで4回結婚しましたが、4人とも子どもができると『食べていけない』と出て行っちゃいました。子どもは全部で10人弱。孫はちょっと数え切れない。俳優になったのはいません。なるのは反対ですよ」
それまた、どうして?
「悪役だ、なんてカッコ良くいっても、暗くて長いトンネルをさまよっているようなもんです。東京出てきてから、今もずっと。主役なわけじゃないし、生活は不安定だし。大学を出て東映に入社した当時、同級生は月給4万円近くもらっているのに、オレは7800円。付き人を務めて1万2000円。だから、右翼の活動に誘われ、ソ連大使館に向かってマイク持って怒鳴って、2万円もらって生活していました」
東映在籍中から、故・千葉真一が創設したジャパン・アクション・クラブ(JAC)に所属。JAC身売りに伴い、高崎さんも歴史テーマパーク「日光江戸村」へ。45歳から約8年間、同所撮影所の初代所長を務めた。
「所長を辞める時、オレについてきた若い衆で『劇団王子工房』を作り、相模原市矢部で居酒屋をやりながら、10年近く、神奈川県内の神社や夏祭りで『瞼の母』をやっていました」