小池栄子は漫画的だからホームコメディーがよく似合う 「コタツがない家」は令和の“渡鬼”か

公開日: 更新日:

 その一方で《ダメ男たちに心乱されながらも面倒見ちゃうことを美徳のようにとらえるのはいかがなものか》《ダメ男たちをバッサリ切る爽快感があってもいいんじゃないか》なんて声もあるが……。

 テレビコラムニストの亀井徳明氏は「この枠で“お仕事ドラマ”“ラブコメ”でもないのは新鮮」と、こう続ける。

「ネット上では《今どきの“渡鬼”(渡る世間は鬼ばかり)》なんて評価もあるようですが、僕は2021年のカンテレ『大豆田とわ子と三人の元夫』や、22年の東海テレビ『おいハンサム‼』に近いものを感じて好きです。いい話や予定調和で終わらせない感じがあって、それがクセになる。

 たとえば第1話で万里江が満員のバスで、乗り合わせた学生たちの大きなバッグにぶつかった場面。万里江なら叱りつけてもおかしくないのに、そのままCMに入って、CM明けはまったく別の画面に。そういう投げっぱなしなところがいいリズムを生んでいるし、説明的なセリフがないところで小池さんがいい味を出していますね」

 脚本は19年に日本テレビ土曜ドラマ枠で、30分2本立てという形で放送した「俺の話は長い」の金子茂樹氏。この作品で向田邦子賞を受賞した金子脚本への期待も大きい。

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ダウンタウン浜田雅功の休養でよぎる2023年の「意識障害」報道…「前日のことを全く記憶していない」

  2. 2

    フジテレビ30代アナ永島優美、椿原慶子が辞めて佐々木恭子、西山喜久恵50代アナが居座る深刻

  3. 3

    ダウンタウン浜田雅功が休養でテレビ業界大激震…キー局編成関係者「いずれ番組の打ち切り話が出てくる」

  4. 4

    男性キャディーが人気女子プロ3人と壮絶不倫!文春砲炸裂で関係者は「さらなる写真流出」に戦々恐々

  5. 5

    志村けんさん急逝から5年で豪邸やロールス・ロイスを次々処分も…フジテレビ問題でも際立つ偉大さ

  1. 6

    井上真央ようやくかなった松本潤への“結婚お断り”宣言 これまで否定できなかった苦しい胸中

  2. 7

    志村けんさん急逝から4年で死後トラブルなし…松本人志と比較される女性関係とカネ払い

  3. 8

    【動画あり】イケイケ国民民主党に“パワハラ問題”噴出!女性衆院議員からの罵倒叱責で体調不良に…4人も離党の異常事態

  4. 9

    “現代の遊女”吉原のソープ嬢はNHK大河ドラマ『べらぼう』をどう見ている? 地元は特需に沸く

  5. 10

    日テレ「さよなら帝国劇場」でわかったテレビ軽視…劇場の階段から放送、伴奏は電子ピアノのみ