バカリズム異才の原点…「芸人・脚本家・主演俳優・MC」すべてに“笑い”が通底する一貫性
昨年放送された「ブラッシュアップライフ」(日本テレビ系)は今年1月、アジア最大級の番組アワード「Asian Television Awards2023」で最優秀脚本賞を受賞。エランドール賞など、国内外におけるコンペティションで通算11回目の受賞だった。
現在、動画配信サービスのDMM TVで配信中の松田龍平(40)主演のドラマ「ケンシロウによろしく」が、テレビ東京系で放送中だ。さらに4月期には、ドラマ「イップス」(フジ系)で篠原涼子(50)とダブル主演。フジのゴールデン帯連ドラ初主演をはたす。
■新ネタ作り、年1ペースの単独ライブ
「芸人であり脚本家、主演俳優でありメインMCでもあるマルチプレーヤーだが、どのタスクにも“笑い”が通底する一貫性がある。芸人から一目置かれる存在であり続けているのはそんな理由」だと、エンタメライターの伊藤雅奈子氏はこう分析する。
「テレビタレントとして引く手あまたになっても、新ネタ作り、年1ペースの単独ライブを怠らないため、芸人さんからリスペクトされています。映画監督や小説家、俳優としても花開く芸人さんがこれまで多く出現してきましたが、クリエーティブな才能で成功すると、大抵は舞台から遠ざかってしまう。でも、バカリズムさんはプライベートをゼロにしてでもネタと向きあい、認知させる栄誉も獲得した。もう盤石です」
私生活では、19年に元でんぱ組.incの夢眠ねむさん(年齢非公表)と結婚して、昨年10月に第1子となる男児が誕生。これまでノースキャンダルを貫き、異才でクリーンでストイックなイメージが根強い。この先も無双確定だろう。