増田恵子さんの「周囲への感謝」を忘れない気持ちはNSCの授業で生徒たちに伝えています
一番驚かされたのは、過密スケジュールの合間を縫ってのドラマ撮影のエピソード。住宅街で数秒、数カットを撮るために夜中に大きな投光器を積んだトラックが闇夜を昼間に変えて撮影をされていたとのこと。私には驚きでしかありませんでした。
「私たちのためだけにこんなことまでしてくださるんだ」とびっくりされたそうです。
今の低予算、経費節減が常識の現代では考えられない“バブルの遺産”のような光景だったと思います。
一番印象に残っているのは、
「ミーちゃんはもちろん(作詞を手掛けられた)阿久悠先生、(同様に作曲を手掛けられた)都倉俊一先生をはじめ、スタッフの皆さん、ファンの皆さんへの感謝の気持ちしかありません」
ひとつの時代を創った自分たちは周囲のみなさんのおかげで成り立っていたということを強調されていたことです。
この気持ちがあったからこそ、ファンも時代もピンク・レディーを支えてくれていたのではないでしょうか。この話を伺って以降、「どんなスーパースターも自分ひとりではなにもできないから、周囲への感謝を忘れないこと」とNSCの授業では生徒たちに伝えています。
ピンク・レディーはいつまでも時代の寵児として輝き続けている存在だと思います。