「喝!あっぱれ!」不発…膳場貴子「サンデーモーニング」の先行きが心配だ
上品すぎて物足りないのはなぜ?
関口宏から膳場貴子に司会が交代してリスタートしたTBS系日曜朝の「サンデーモーニング」、いささか退屈な番組になった印象はないか。
膳場の進行はさすがにスムーズだし、1週間のニュースの紹介・解説も要領を得ていて、コメンテーターたちの批評も的を射ている。報道ワイドとしては文句のつけようはないのだが、行儀が良すぎて物足りないのだ。
関口は物議を醸すことも少なくなく、今週は何を言うだろうかとワクワク感があった。
たとえば、自民党のパーティー裏金騒動についても、「ズルズル、ダラダラいつまでやっているんだっていう感じが、私の中ではしちゃうんですが」とバッサリ切り捨てたが、膳場は「自民党内から『真相究明すべきだ』っていう声があがっていますけど、『えっ、今ごろやっと』という感じがどうしてもしてしまうんですよね」とおとなしめだ。
心配なのは、「喝!あっぱれ!」が人気の「週刊ご意見番」が不得手らしいことである。
膳場も「最初に白状させていただきますと、ちょっとスポーツはまだ『あれ』ですので、いろいろと教えてくださいませ」と認めているが、ご意見番の上原浩治との呼吸はいまひとつだった。
膳場が20年連続勝利の中日の涌井秀章投手に「あっぱれ!」を付けたそうにしても、上原は「まだ、まだ」とノッてこない。
結局、初日の7日は「あっぱれ!」が7本だけ。スポーツファンは小気味いい「喝!」を楽しみにしているのに、ひとつもなく不発だった。
視聴者からは「上品な番組になっていくのかなあー」「関口さんの偉大さがわかった」という声が寄せられている。実は視聴率もご意見番コーナー終了後から急落して、裏番組の「シューイチ」(日本テレビ系)に逆転された。