著者のコラム一覧
二田一比古ジャーナリスト

福岡県出身。大学卒業後、「微笑」(祥伝社)の記者に。その後、「Emma」「週刊文春」(ともに文芸春秋)をはじめ、多くの週刊誌、スポーツ新聞で芸能分野を中心に幅広く取材、執筆を続ける。フリー転身後はコメンテーターとしても活躍。

壇蜜、吉岡里帆ら所属事務所を失い戸惑うタレント…変革期に入った芸能界の気になる今後

公開日: 更新日:

 壇蜜の所属する事務所「フィット」が3月末に破産手続きを開始。多額の負債を抱え事実上の倒産とみられている。事務所の看板だった壇蜜は100万円を超える未払いのギャラがあるといわれているが、現在は担当していたマネジャーが仕事をフォローしているという。

 4月1日には吉岡里帆の所属する「A-Team」が休業を発表した。

 自らの意思で事務所を退所、独立する俳優が後を絶たないなか、事務所を失い戸惑うタレントもいる。芸能界は変革期に入ったように思う。

 1955年、元ジャズマンの渡辺晋氏がタレントの社会的地位向上を目的に創設した「渡辺(ナベ)プロ」が芸能ビジネスの原点だった。事務所もタレントも増え芸能市場は拡大。自社ビルを建てる大手プロができる一方で、マンションの一室を借り少数で経営する事務所もあった。芸能界の大型スーパーと小さな商店が群雄割拠していた時代。大手プロに対抗するために小さな事務所はジャンルに特化したタレントをつくり送り出した。旧ジャニーズジャニー喜多川氏が「男性アイドル」という大手に真似できないジャンルで成功を収めた。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人今季3度目の同一カード3連敗…次第に強まる二岡ヘッドへの風当たり

  2. 2

    大阪・関西万博もう間に合わず? 工事未完を「逆転の発想」で楽しむ方法…識者が皮肉たっぷり提唱

  3. 3

    大阪万博の目玉 344億円の巨大木造リングはほぼフィンランド産…「日本の森林再生のため」の嘘っぱち

  4. 4

    “路チュー”に続き所属タレントの書籍予約トラブル…STARTO社福田淳社長は「自分ファースト」!?

  5. 5

    巨人・田中将大 戻らぬ球威に焦りと不安…他球団スコアラー、評論家は厳しい指摘

  1. 6

    平野紫耀から杉咲花に「翠ジンソーダ」キャラクターわずか1年でバトンタッチのナゾ…平野ファン大混乱

  2. 7

    プーチンだけが丸儲け…米国&ウクライナ会談決裂にニンマリのロシアが描く青写真と警戒心

  3. 8

    注目される日銀の出口政策…次は時価約74兆円のETF(上場投資信託)の出番だ

  4. 9

    大阪万博「歯抜け開幕」ますます現実味…海外パビリオン完成たった6カ国、当日券導入“助け舟”の皮肉

  5. 10

    自公維の「高校無償化」に慶応女子高の保護者が動揺? なぜだ?