香川照之「團子が後継者」を阻む猿之助“復帰計画” 主導権争いに故・藤間紫さん長男が登場のワケ
歌舞伎界のみならず日本中を震撼させた、四代目市川猿之助(48)の一家心中事件から1年。ここに来て、歌舞伎の名門「澤瀉屋」の後継者争いが混とんとしてきている。
先代の故・二代目市川猿翁さん(享年83)の甥で後継者だった猿之助は、自身のスキャンダル報道により、昨年5月18日、父・市川段四郎さん(享年76)と母・延子さん(享年75)と一家心中を図った。猿之助は一命をとりとめたものの、両親は死去。両親への自殺ほう助罪で、猿之助に懲役3年・執行猶予5年の判決が下されたのは昨年11月のこと。
その間、澤瀉屋の危機を救ったのが、猿翁さんの長男で猿之助の従兄弟である九代目市川中車(俳優・香川照之、58)の長男、五代目市川團子(20)だった。
團子は、東京・明治座の「市川猿之助奮闘歌舞伎公演」で、猿之助の代役を急きょ務め称賛を浴びた。その後、猿之助が出演予定だった複数の舞台が公演中止になったが、公演を強行した舞台で猿之助の穴を埋めている。
東京・新橋演舞場で2月4日から3月20日まで、名古屋・御園座で5月6日から19日まで行われるスーパー歌舞伎「三代猿之助四十八撰の内『ヤマトタケル』」では、初のヤマトタケル役に挑んでいる。