有働由美子TV人生の集大成「有働タイムズ」10月スタート…成否のカギは“夜のあさイチ”にあり

公開日: 更新日:

 メディア文化評論家の碓井広義氏は「非常に楽しみですね」としてこう語る。

「音楽番組もいいのですが、彼女の持ち味から考えたら、もったいないなあと感じていました。彼女も広い意味での報道がやりたかったと考えたのかもしれません。とにかく自分の名前が入った冠番組ですから、有働さんも50代半ばとなって“勝負するならここだ”と決意したんだと思います。ただ、日曜夜9時という時間帯ですから、(視聴率や内容的には)難しさはあるかと思います。しかしそれを逆手にとって、“また明日からも頑張ろう”という気分にさせてくれる雰囲気が出るといいと思います」

 碓井氏は、日曜の夜だけに、ニュース番組といえども、あまり肩肘が張ったものでは疲れてしまうので、そのあたりで有働アナの持ち味が生かせるのではないかとして、こう続けた。

「彼女のよさは、ヘンに奇をてらったりせず、いい意味でとにかく生真面目なところ。しかしそうでありながら、優等生すぎず、ふっと本音を言ってみたり、時にはぶっちゃけてみたり、真面目なのに人間味があるところです。それが不思議なユーモアを醸し出していて、視聴者にとって親しみやすさになっている。そのあたりがうまくはまれば、日曜の夜にちょうどいい“重すぎない報道番組”になると思います。世の中で起きていることに対して、ガチガチな解説や論評を加えるばかりではなく、その奥にあるものを考える“小さなヒント”を、有働さんの感じ方を通して伝えてくれるといいですね。『あさイチ』に出ていた頃の有働さんが“夜のあさイチ”といった感じで出てきてくれるといいと思います(笑)」

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 芸能のアクセスランキング

  1. 1

    松本人志「事実無根」から一転、提訴取り下げの背景…黒塗りされた“大物タレント”を守るため?

  2. 2

    島田洋七が松本人志復帰説を一蹴…「視聴者は笑えない」「“天才”と周囲が持ち上げすぎ」と苦言

  3. 3

    人気作の続編「民王R」「トラベルナース」が明暗を分けたワケ…テレ朝の“続編戦略”は1勝1敗

  4. 4

    小泉今日子×小林聡美「団地のふたり」も《もう見ない》…“バディー”ドラマ「喧嘩シーン」への嫌悪感

  5. 5

    兵庫県知事選・斎藤元彦氏の勝因は「SNS戦略」って本当?TV情報番組では法規制に言及したタレントも

  1. 6

    松本人志が文春訴訟取り下げで失った「大切なもの」…焦点は復帰時期や謝罪会見ではない

  2. 7

    窪田正孝の人気を食っちゃった? NHK「宙わたる教室」金髪の小林虎之介が《心に刺さる》ファン増殖中

  3. 8

    井上真央ようやくかなった松本潤への“結婚お断り”宣言 これまで否定できなかった苦しい胸中

  4. 9

    菊川怜が選んだのはトロフィーワイフより母親…離婚で玉の輿7年半にピリオド、芸能界に返り咲き

  5. 10

    福山雅治は自宅に帰らず…吹石一恵と「6月離婚説」の真偽

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    西武ならレギュラー?FA権行使の阪神・原口文仁にオリ、楽天、ロッテからも意外な需要

  2. 2

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動

  3. 3

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  4. 4

    兵庫県知事選・斎藤元彦氏の勝因は「SNS戦略」って本当?TV情報番組では法規制に言及したタレントも

  5. 5

    小泉今日子×小林聡美「団地のふたり」も《もう見ない》…“バディー”ドラマ「喧嘩シーン」への嫌悪感

  1. 6

    国内男子ツアーの惨状招いた「元凶」…虫食い日程、録画放送、低レベルなコース

  2. 7

    ヤンキース、カブス、パドレスが佐々木朗希の「勝気な生意気根性」に付け入る…代理人はド軍との密約否定

  3. 8

    首都圏の「住み続けたい駅」1位、2位の超意外! かつて人気の吉祥寺は46位、代官山は15位

  4. 9

    兵庫県知事選・斎藤元彦氏圧勝のウラ パワハラ疑惑の前職を勝たせた「同情論」と「陰謀論」

  5. 10

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇