主演の橋本環奈“ギャル姿”が話題も…9.30スタートNHK朝ドラ「おむすび」に数々の死角
しかし、演じるキャラクターは、公開された“ギャル姿”から想像するに、なかなかとっぴそうだ。
「彼女の場合、等身大のキャラクターを演じるというよりも、『銀魂』『今日から俺は!!』『キングダム』、そして舞台『千と千尋の神隠し』など、漫画やアニメ原作で、自分とはかけ離れたキャラクターであっても、キャラクターがしっかり確立している役柄になりきって演じることに定評があります。それが“環奈ちゃんが演じるなら間違いない”と漫画やアニメ好きの若い世代からの評価にもつながっているんです。そういう意味では“平成育ちのギャル”という独特なキャラクターを彼女が演じることは興味深く、どんな演技を見せてくれるのか楽しみですね」(高倉氏)
■現代劇は不発のケースも
ただし、死角もありそうだ。現在、放送中の「虎に翼」が歴史に翻弄されても負けずに生き抜いた日本初の女性弁護士の半生を描き、視聴率的に近年まれに見る大ヒットとなったのに対し、今回の「おむすび」は現代劇であること。
「確かに大河は戦国や幕末、朝ドラは時代や歴史に翻弄されるヒロインを描く方が定番といわれますが、『あまちゃん』(能年玲奈)など、現代劇でも大きな話題となるものはあります。チャレンジングな内容でも、脚本がいまひとつだと、さして話題にならないまま不発で終わってしまう作品があるのも事実ですが、今回は、橋本さんの現代的なイメージもあり、明治や昭和の女性を演じるというより、現代の女性、それも少しだけ前の平成のギャルを演じるというのは、ハマりそうな気がします」(高倉氏)