暗雲立ちこめる「キングオブコント2024」の行く末…松本人志不在で審査員は新体制に
TBSにとってさらなる逆風なのは、KOCで名を上げたかまいたち、ニューヨーク、M-1でブレークしたモグライダー、見取り図の4組によるバラエティー番組「ジョンソン」が9月末、わずか1年で打ち切りになったことだ。同番組は昨年10月、ダウンタウンらが出演した「リンカーン」の後継番組としてスタート。しかし、蓋を開けてみれば視聴率、見逃し配信ともに惨敗。特に今年は、パリ五輪や特番に枠を奪われつづけて、ひっそり幕を閉じた。
今年のKOCは、決勝進出者の知名度の低さも指摘されている。全国キー局の番組で活躍できているのはコットンだけ。お笑いファンには支持され、KOCの常連となったニッポンの社長、ロングコートダディ、ラブレターズ、や団がいるものの、既視感があるため起爆要素に欠ける。初出場、初優勝を狙えるcacao、シティホテル3号室、ダンビラムーチョが大化けする可能性もあるが……。
■若返りは進んだが…
「M-1だけがずばぬけた人気で、KOCや『R-1グランプリ』(ピン芸人日本一決定戦)は通常のお笑い特番と似た数字ですが、見逃し配信が伸びる傾向は強い。なので、芸人さんのネームバリューは問題視しなくていいと思います。むしろキーは、松本さんを欠く審査員ジャッジがどう転ぶか。現役のコント師だけによる“若返りジャッジ”が、視聴者とどう合致し、数字につながるかが肝でしょう」(エンタメライターの伊藤雅奈子氏)