著者のコラム一覧
二田一比古ジャーナリスト

福岡県出身。大学卒業後、「微笑」(祥伝社)の記者に。その後、「Emma」「週刊文春」(ともに文芸春秋)をはじめ、多くの週刊誌、スポーツ新聞で芸能分野を中心に幅広く取材、執筆を続ける。フリー転身後はコメンテーターとしても活躍。

今年の紅白歌合戦も出場ナシ…NHK×旧ジャニーズの今後は「出演交渉の主導権」をどちらが握るかだ

公開日: 更新日:

 姉と弟で築いた会社を基盤に成り立っているのがスタート社。「今さら、迷惑な話」とNHKに対し不快感を覚えたとしても不思議はない。

 実際、特集で扱われた、元アイドルの姉に対する担当者の電話対応のまずさを非難された。元NHK理事で現在はスタート社の顧問を務める若泉久朗氏に対する取材もあった。若泉氏はジャニーズの実情を知るキーパーソンだった人物だ。

 いまだに取材に応じたことのない若泉氏を番組はカメラを回しながら直撃。面食らったように「なんで僕なんですか。しかも仲間じゃないですか」と声を荒らげていた。NHKの後輩からの突撃取材に、「かなり怒っていた」という話も聞く。紅白出演拒否の引き金になったとしても不思議はない。

 改めてNHKと旧ジャニーズの関係をひもとく。テレビ局と芸能事務所は本来、五分と五分の関係から始まる。次第に力関係が歪になってくる。力を持った旧ジャニーズが主導権を取り、紅白に何組もグループを出演させてきた。

 NHKは視聴率もあり関係を続けていた。この絶対的な関係が性加害問題によって崩れた。被害者への補償も解決の方向に向かい、両社の修復に向けての話し合いがいきなり紅白の出演交渉となった。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    自信なくされたら困るから? 巨人・田中将大がカブス戦登板「緊急回避」の裏側

  2. 2

    ニデック永守重信会長の堪忍袋の緒が切れる? 「売上高4兆円」達成に不可欠な牧野フライスの買収が難航中

  3. 3

    巨人・田中将大の早期二軍落ちに現実味…DeNA二軍の「マー君攻略法」にさえなす術なし

  4. 4

    巨人阿部監督が見切り発車で田中将大に「ローテ当確」出した本当の理由とは???

  5. 5

    茨城県知事の異常な県政を朝日も毎日も報じない不思議…職員13人が自殺?重大事件じゃないか!

  1. 6

    立憲民主党の凋落は自民党以上に深刻…参院選改選組が国民民主党に露骨なスリ寄り

  2. 7

    小芝風花&松坂桃李は勝ち組、清野菜名は貧乏クジ…今期ドラマ「トップコート」所属俳優の泣き笑い

  3. 8

    阿部寛「滑舌問題」はクリアできそうだが…新日曜劇場『キャスター』で国民的俳優が試される“唯一の心配事”

  4. 9

    浜田雅功の休養の裏で着々と進む松本人志との"今夏ダウンダウン完全復帰計画"…プラットフォームに本腰

  5. 10

    誰トク?広がる地方私大の公立化…見送られた千葉科学大は「加計学園」が運営撤退も大学存続