フジテレビ清水賢治社長は「あらゆる選択肢」と含み持たせるも…週刊文春を即時提訴しない理由
中居と女性のトラブルについてA氏が全く関与していないにもかかわらず、勝手に記事に取り上げられたために職場を離れざるを得なくなり、異動を余儀なくされた――となれば訴訟になる可能性は十分ある。記事が訂正され、謝罪文が掲載されたとはいえ、裁判で文春が勝訴するのは素人目にもかなり難しいと分かるだろう。
■女性を会合に「差し出す」ことは少なからずあったのか?
雇用主として社員を守る責任があるフジも、A氏のことを考えるのであれば「あらゆる選択肢」などとのんびり構えていないで、さっさと提訴してしかるべき。女性とのトラブルを認識しながら1年半もの間、中居を番組で起用し続けたという企業体質に不満や疑問を抱き、スポンサー企業のフジ離れが相次いでいる事態とは別次元の話だからだ。
にもかかわらず、フジはなぜすぐに動かないのだろうか。亀井弁護士は番組で、「フジテレビ自体に問題もあって。もしかすると、A氏もそれまでの前提で何らかの問題性があるかもしれないので、現実に損害賠償の請求はなかなか難しい問題があるんじゃないか」とも語っていた。