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城下尊之芸能ジャーナリスト

1956年1月23日、福岡県北九州市生まれ。立教大学法学部卒。元サンケイスポーツ記者。82年、「モーニングジャンボ 奥様8時半です」(TBS)の芸能デスクとなり、芸能リポーターに転身。現在は「情報ライブ ミヤネ屋」(読売テレビ)、「朝生ワイド す・またん」(読売テレビ)、「バイキング」(フジテレビ)に出演中。

千昌夫は77歳、元気な姿が無性にうれしい…昔の芸能人とメディアの“裏舞台”を明かそう

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 ややヘベレケの千は「自分も一曲」と持ち歌を披露。酔っているからか、ブレーキを外して全力で歌ったのでマイクは意味をなさず、部屋中が生声の反響で響き渡った。こちらの耳が痛かったほどで、プロの生声を聞き慣れているはずのリポーター陣も驚いていた。

 そんな彼はバブル期の大成功でハワイの2棟をはじめ、世界中のリゾート地にホテルを買って「歌う不動産王」とまで言われた。しかし、バブルがはじけると会社はおかしくなり、結局、倒産。その倒産当日も僕の番組だけが千の営業先をつきとめ、ライブ終わりを待っていた。それを知った彼は僕だけを中に入れて話をしてくれた。

「話をできる記者やマスコミの人がいなくなった。若い人ばかりで説明も難しいが、債権者と会う前には話せないんだ」 僕はこう返した。

「じゃあ、質問はしませんから、外のカメラに『今は話せない』と言って車に乗り込んで下さいませんか」

 こんな頼み事に応える義務はないが、千は「わかった」とうなずいた。


 もっとも、楽屋口から出てきた彼はカメラに深々と頭を下げ、債権者に対するおわびを述べて10分近くも話してくれた。

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