松任谷由実ブレーク直後の22歳で松任谷正隆と結婚
なれそめは「ひこうき雲」のレコーディング。松任谷は当時、「キャラメル・ママ」というグループのメンバーで、ピアニストとして参加していた。最初は音楽的なことで口論ばかりしていたが、同時にユーミンは「ミュージシャンくさくなくて、考え方も真面目。しっかりしている人だなあ」とも感じていた。
その後レコーディングに苦しむユーミンに「何の花が好きなの」と声をかけた松任谷。「ダリアが好き」といわれて、翌日ダリアの花束をプレゼントし、ユーミンは花束を握りしめてレコーディングを行った。これをきっかけに2人は急接近したという。
交際報道が流れた時にはユーミンはすでに正隆の両親に紹介されており、八王子で呉服屋を営むユーミンの両親も「早く彼を家に連れてきなさい」とせかすほどの間柄だった。式はユーミンの大学卒業まで待つことになったが、同年10月4日には婚約会見を行い、翌76年3月30日には結納とトントン拍子に話が進んだ。
11月29日に横浜の山手教会で挙式。ユーミンは1890年代のクラシックなギブソン・スタイルのウエディングドレス姿で教会の前に姿を現し、披露宴は横浜市内のホテルで行われた。新婚旅行は熱海と箱根でユーミンの親戚が経営する旅館に1週間滞在し、いろんな人を呼ぶというにぎやかなハネムーンだった。