ジャニーズ「紅白出場枠」激減危機 …元Jr.カウアン氏"性被害告発"で国際社会から厳しい目
元ジャニーズJrのカウアン・オカモト氏(26)が12日、ジャニーズ事務所創業者のジャニー喜多川氏による“性被害告発”会見を行い、国内外に大きな波紋を広げている。カウアン氏は、岡本カウアンとしてジャニーズ事務所に所属した2012~16年の間に、喜多川氏の自宅で「合計で15~20回ほど、ジャニーさんから性的被害を受けた」と明かした。公共放送のNHKは、同事務所が公式コメントを出すタイミングを見計らっていたように、13日午後4時のニュースでカウアン氏の会見について報道した。
日本から21社、海外から5社のメディアが集まった会見の様子は、イギリス公共放送BBCなどがすぐさま報じ、世界中に伝えられた。中でも敏感に反応したのが、ジャニーズ事務所所属のタレントとスポンサー契約を結んでいる外資系企業だ。欧米の企業は、いわゆるガバナンスコードのハードルが極めて高い。既に亡くなっている人物による、10年近く前の行為とはいえ、著しく企業イメージを損ないかねないカウアン氏の会見に、カウンターパートとして苛立ちを隠し切れないようだ。
ジャニーズ事務所の所属タレントと外資系企業は、実は密接なビジネス上の関係がある。看板タレントが世界を代表するファストフード店の“顔”にもなっているし、多国籍自動車メーカーのプロモーションでは決めゼリフとともに欠かせないイメージキャラになっている。また、再始動が注目されているグループのメンバーは、世界で初めてがん保険を発売した生命保険会社のアンバサダーを12年以上にわたって務めているし、別のメンバーもソフトウエアテクノロジーカンパニーの広報担当という重要な役割を担っている。