お尻のムズムズ、何が原因なのか

公開日: 更新日:

 ちょっと聞きづらい疑問に、「マリーゴールドクリニック」の山口トキコ院長が答えてくれました。

「肛門のかゆみの原因は、主にかきすぎです。皮膚のバリアー機能が壊れているという点がほぼ共通しているのです」

 かゆみのきっかけはさまざま。ただ、痔やかぶれの場合もあるものの、単なる“拭き過ぎ”か“洗い過ぎ”がほとんどだとか。軟便で1日に何度も拭く人、お風呂でゴシゴシ洗う人は要注意。皮膚が過敏になり、かゆいからとかいているうちに、皮脂膜がはがれてバリアー機能が働かなくなります。こうなるとかゆみが止まらず、かき過ぎてますます皮膚が傷ついてしまうのです。

「この悪循環を断ち切るには、とにかくかゆみを抑えること。我慢しようと思っても、寝ている間にかいてしまいます。市販のかゆみ止め軟膏を使うか、専門医に処方してもらうかしてください」

 かゆみが消えたら、ワセリンなどを塗って保湿し、バリアー機能を復活させることが大切。そして肛門になるべく刺激を与えないこともポイントだそう。

「トイレの温水シャワーを長くあてると、水分がただれた皮膚に入りこんで、治りにくくなってしまいます。シャワーは10秒以内にして、押さえるようにそっと拭いたら乾燥させます。お風呂では、顔を洗うように泡でそっと洗いましょう」

 キレイ好きもほどほどに。こすり過ぎ、洗い過ぎに要注意!

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    フジテレビ日枝久相談役に「超老害」批判…局内部の者が見てきた数々のエピソード

  2. 2

    フジテレビが2023年6月に中居正広トラブルを知ったのに隠蔽した「別の理由」…ジャニーズ性加害問題との“時系列”

  3. 3

    フジ女子アナ“上納接待”疑惑「諸悪の根源」は天皇こと日枝久氏か…ホリエモンは「出てこい!」と訴え、OBも「膿を全部出すべき」

  4. 4

    私が巨人の監督なら「八回・マルティネス、九回・大勢」でいく。“格”からして当然だ

  5. 5

    中居正広ついに芸能界引退! 旧ジャニーズの後ろ盾失い「個人事務所」ですでに“詰み”…あらゆる損害にどう対応?

  1. 6

    フジテレビ時代に11年不倫の神奈川県知事が古巣の会見対応に苦言も…賛同が広がらない当たり前

  2. 7

    一部ファンが現実逃避? 中居正広“別人疑惑”再燃…「本人すでに死亡」と考える人々が現れる

  3. 8

    いまだ雲隠れ中居正広を待つ違約金地獄…スポンサーとTV局からの請求「10億円以上は確実」の衝撃

  4. 9

    フジHD「資産価値1兆円強」の不動産群を物言う株主が狙う!下げ材料ばかりなのに株価連日高騰の“カラクリ”

  5. 10

    菊間千乃弁護士、堂々の「情報7days」出演にフジテレビへの忠誠心を感じたとする声が続々