免疫力研究の第一人者も勧める免疫力アップの確実な方法
がんには「5年生存率」という言葉がある。がんと診断されてから5年後に生存が確認できた割合を意味するのだが、「がんと宣告された人は5年生きればいい」と、私には聞こえる。ちなみに、ステージⅣの食道がんの5年生存率は12.2%だ。これは医療の、医師の怠慢、傲慢さではないか。
先日、知人の女性と会った。彼女は心から楽しそうに笑う。周囲の人を明るくさせ、元気にさせる人気者だ。話の内容からすると還暦は過ぎてはいるのだろう。ところが、彼女は8年前にがんを患い、手術を受け、つらい抗がん剤治療とも闘った。年に1度受けている検診では、再発の兆しは見られないという。
一昨年急死した新潟大学名誉教授の安保徹氏は免疫療法で知られ、免疫力を高めればがんを克服できると話していた。その手軽で確実な方法として勧めていたのが「笑う」ことだった。笑いは副交感神経を優位にし、NK細胞の活性を高める。「ストレスの強い人ほど効果が高く、どんなに面白いことがなくても鏡に向かってつくり笑いするだけで筋肉がほぐれ、免疫力を高めるいい結果が出ている」と述べている。