震度5弱も知らせてくれず…頼りにならない「緊急地震速報」
「緊急地震速報」は頼りにならない――。改めて実感した都民も多いのではないか。
16日の茨城県南部を震源とする最大震度5弱の地震。都内でも震度4を観測するエリアもあったが、テレビで緊急地震速報が鳴ったのは揺れを感じ始めてからだし、そもそも携帯電話は鳴らなかった。気象庁のHPには、緊急地震速報について「地震による強い揺れが始まる前に素早くお知らせ」なんて書いてあるが、そうなっていない。
「最初に弱い揺れを地震計が感知し、分析を始めるのに数秒、情報を送り出すのに数秒かかる。今回のように震源が近い場合、情報を送り出す前に第2波の強い揺れが来ることもあります。また、携帯電話の緊急地震速報は、震度4以上から鳴るようになっていますが、気象庁の地震計では、震度にプラスマイナスで1近くのズレが生じることもある。震度4でも3と分析し、鳴らない場合もあるのです」(気象庁地震予知情報課)
揺れが強ければ強いほど最初の分析に時間がかかり、速報を出すのに数十秒かかる場合もあるという。あまりアテにはできない!?