1975年に嫁姑問題から生まれた「2世帯住宅」の今は? 旭化成ホームズに聞いた
2月10日は、「2世帯住宅の日」。1975年に業界で初めて完全分離2世帯住宅を発売した旭化成ホームズが制定した。
「当時は『2所帯』と呼ばれることが一般的だったようですが、より独立したイメージを出すために『2世帯』としました。一般的名称として普及することを意図して商標登録は見送ったそうです。その思いが伝わったのか、今では“2世帯住宅”という呼び方は一般的になっています」(旭化成ホームズ担当者)
では、2世帯住宅はどのような経緯で生まれたのか?
「発売当時(1970年代)は親子同居は当たり前の時代でしたが、“嫁姑問題”がありました。そこで核家族が望まれていた時代です。その結果、住宅需要が高まり、土地が高騰したのですが、一方で残された親の介護はどうなるのか……といった社会問題も抱えていました。2世帯住宅は核家族のライフスタイルと、親子が同じ土地に住むという条件を両立した画期的な提案だったのです」(前出の担当者)
■平成以降は内部で行き来が可能に