1975年に嫁姑問題から生まれた「2世帯住宅」の今は? 旭化成ホームズに聞いた
元々は嫁姑問題が背景にあったようだ。同じ2世帯でも、息子夫婦や娘夫婦などで違いがある。夫の親との2世帯の場合は、キッチンや洗面台など家事空間を別にすることで、気遣いを減らすようにする。昭和の時代の2世帯住宅は玄関もすべて分離していたものだが、平成になってからは内部で行き来できるなどの間取りが受け入れられているという。
2世帯住宅のメリットは何か?
「育児や介護で協力できます。経済的負担も軽減できますし、親子の協力によって精神的な負担も減るでしょう。親子の同居率は、当社のデータでは2割くらいです。うまくいく心構えとしては、お互いに気を使わせない、口出ししないことですね。孫の面倒を見てやる時、子世帯の部屋が散らかっていても親は口出ししないなどです」
50年近い歴史がある2世帯住宅だが、近年は親が亡くなって空いた部屋を賃貸にできるような設計にも注目が集まっている。