「つぼ漬」と「たくあん漬」は何が違うの? 新進の担当者に聞く
2月2日は「つぼ漬の日」。2(ツー)ぼ2(ツー)けという語呂合わせと、鹿児島ではこの時期につぼ漬の原材料となる新物の干し大根が出回ることから、「新進」の子会社である九州新進が制定した。地元の小中学校にはつぼ漬が贈呈され、学校給食にも出るという。
さて、つぼ漬だが、たくあんとは何が違うのだろうか? 新進の担当者がこう教えてくれた。
「たくあん漬は、干しあげ、または塩押しにより脱水した大根を、塩や糠床で漬けて熟成発酵させた漬物です。一方、つぼ漬は、天日干しした大根を『壺』で塩漬・熟成させ、醤油や砂糖などの調味液で味付けした鹿児島県が発祥とされる南九州の伝統的な漬物です。鹿児島県山川町で多くつくられてきた山川漬がつぼ漬の原点とも言われます」
たくあんの小さい版と思っていたが、「壺」がポイント。鹿児島の人にとっては似て非なるものだ。九州では昔からある甘い醤油で味付けされたつぼ漬を焼酎のあてにすることもあるが、全国販売では甘さや塩分を控えたものや、かつおだしの効いたもの、ゆずなどのかんきつ類を加えたものなどさまざまな種類がある。