給食牛乳のさきがけをつくったのは「チチヤス」って本当? 6月1日は「チー坊の日」
6月1日は、チチヤスヨーグルトのマスコット「チー坊の日」。1886年のこの日に広島県で創業したことにちなむ。チチヤスとは、創業者の野村保を尊敬していた2代目、野村清次郎社長が父の名前の「保」(訓読みでヤス)を合わせて社名にしたのが始まりとされる。
チチヤスは今から106年前の1917(大正6)年に日本で初めてヨーグルトを販売した会社で、当時の値段は1瓶19銭(米1升が約50銭の時代)。高級品のため、病気がある人向けに販売されていたのだという。
実は学校給食に牛乳を導入するきっかけをつくったのもチチヤスって本当?
「昭和初頭、牛乳は高価で一般家庭にあまり広まっていませんでした。栄養価が高いので子どもたちにも飲んでもらいたく、給食に一緒に出してもらうようにした試験的な試みを行ったため、学校ミルク給食の先駆けといわれています」(チチヤス担当者)
なんと、戦後すぐの脱脂粉乳が給食に牛乳を出した最初ではなかったのだ。
「看板商品である『チチヤスヨーグルト』をはじめ、弊社の商品は『どこか懐かしい味わいだね』と言っていただく機会が多い。時代に合わせて味や乳酸菌の種類を見直しつつも、自分が親になったときに子どもに食べさせてあげたいと感じていただけるような、世代を超えた商品開発を意識しています。