消防にF35戦闘機のパイロットから救助要請! 故障で民家の裏庭にパラシュートで緊急降下
米サウスカロライナ州チャールストン郡の消防当局に9月17日、極めて珍しい救助要請が入った。なんと最新鋭のステルス戦闘機、F35BライトニングⅡから緊急脱出したパイロットからで、通話録音が公開され、話題になっている。
最初に通報したのは、同郡の住人で、通信指令係に「家にパイロットがいるんです。裏庭に降下したんだと思います。救急車を呼んでいただけませんか?」という。
状況が理解できない通信指令係に、今度はパイロット本人が電話に出て、「自分は47歳の軍のパイロットで、高度600メートルで機が故障したため緊急脱出して、通報者の裏庭にパラシュート降下しました。背中に痛みがあるので救急車で病院に搬送してほしいのです」と説明した。
米軍によると、パイロットは、米海兵隊第2海兵航空団の第501海兵隊戦闘攻撃訓練飛行隊(VNFAT)所属。チャールストン統合基地に勤務するF35のパイロットだ。ちなみにこの戦闘機のお値段は1機1億1300万ドル(約168億円)ナリ!
パイロットはF35がどこに墜落したのか心から心配していたが、その後の捜索で、同基地の北西の森林地帯で残骸が発見された。無人地帯で人的な被害はなかった。パイロットは軽傷で翌18日午後に退院したそうだ。