クリエイティブディレクター山﨑晴太郎氏に聞く 忙しい現代人の「心の余白」の作り方
「本当に嫌なら逃げるべきです」
──1日のルーティンを教えてください。
一番下の子どものバスが7:20に出発するため、6:30過ぎに一緒に起床。そこから軽く仕事をしながら準備をします。9時頃にはアトリエに到着し、打ち合わせや会議、デザイン確認などで業務時間は埋まっています。
夜は大体毎日18:30頃から会食が入っています。基本二次会は行きません。22時頃には帰宅して、子どもたちがまだ起きていたら一緒にお風呂に入って、一緒に寝るという生活を送っています。子供が寝ていたら本読んだりゲームしたりですね。
──お母さんたちの余白はどう作ればいいでしょうか。
旦那さんや家族に協力してもらい、何も予定のない時間をつくるのが一番ですよね。近所のカフェに1〜2時間行くだけでも気分転換になると思います。その1時間の余白すら作れないお母さんたちが多いと思うので。
──本書に、余白を持って生きるには「いつでも終わらせる自由」を持つのが大切で、自分にとって不要なものは捨てる覚悟が必要だと書かれています。
始めたのが自分なら、終わらせるのも自分です。やっぱり我慢しすぎはよくありません。本当に嫌なら逃げるべきです。
僕の子どもたちには、本当に嫌なら転校してもいいし、つらいと感じたら逃げてもいいと伝えています。
もちろん親の都合もあるでしょう。家を買ったとか、通学区域を移せないとか、色んなバイアスがあって、変えられない空気を作ってしまっている。でも、子どもはその世界が全てだから、気持ちの行き場がなくなってしまいます。
親が新しい環境を見つけて、子どもに新たな行き場を提案し、逃げる選択肢もあると示せれば、子どもたちは自分の限界まで挑戦し、最大限まで頑張れると思います。逃げ癖がつくと問題なので、塩梅は大切ですけどね。