“排除”された元都庁幹部・澤章氏「小池都知事は臆病者。攻め込まれると過剰反応し失態を犯す」
「豊洲か築地かと市場の移転が世間の関心を集めていた17年6月、小池知事は市場移転に関する基本方針として『築地は守る、豊洲を生かす』というフレーズを会見で発表しました。その時、思い付きだったのか『築地に食のテーマパークをつくる』と言ってしまった。そこに反応したのが、当時、千客万来の事業予定者だった旅館業の『万葉倶楽部』でした」
大枚をはたいて投資し、豊洲に娯楽施設をつくることが契約で決まっていたのに、たった2キロしか離れていない築地で同じような商業施設をつくるなんて冗談じゃない、と激怒したのだ。
■「自民党の罠だ」
「万葉倶楽部は『我々は撤退する。場合によっては訴訟も辞さない』と都庁に伝えてくるなど、大ごとになってしまった。すると小池知事は何を血迷ったのか、『誰かが自分の足を引っ張ろうとしている。これは恐らく自民党関係者の罠だ』と大真面目で言い始めたのです。確かに政治家が裏で仕組んでいたこともあるかもしれませんが、その種をまいたのは小池知事本人です。存在しない敵を自分の中でつくり、疑心暗鬼に陥ってしまった。今回の告発も、小島さんの裏に誰かがいると思っているのかもしれません」