蓮舫氏が公約会見で何度も「本物」強調した狙い 「7つの約束」は女帝2期8年変質への強烈皮肉
蓮舫氏の公約で特に目立つのが、ところどころにちりばめた「本物」というワードだ。「本物の少子化対策」「本物の行財政改革」「本物の東京大改革」──と、なかなかにクドイ。小池都政の「偽物感」を強調する当てつけとも取れる。
■蓮舫氏が小池知事を追いかける情勢
「蓮舫さんは『子育て政策など良いものは引き継ぐ』と明言する一方、2年で48億円の予算を計上した都内のプロジェクションマッピングや事業評価の見直しなど特に行財政改革で小池知事と差別化を図っている印象です。それこそ、8年前の就任当初に小池知事が掲げたワイズ・スペンディング(賢い支出)に重なる。情報公開や都政改革を訴えていた小池知事が2期8年で変質したことを皮肉っているのでしょう」(ジャーナリスト・横田一氏)
首都決戦は最新の情勢調査によれば、蓮舫氏が小池知事を追いかける構図だ。
「変質した小池さんとの違いを訴えるメリハリを付けていると思いますが、後塵を拝しているだけに、もっと争点を強く打ち出してもいいのではないか」(横田一氏)
小池知事にしてみれば、「女帝シフト」を敷く蓮舫氏との戦いは同時に「8年前の自分」との戦いでもある。8年前の小池旋風のように、蓮舫旋風は起きるのか。