「専門職大学」の学生が就職に強い理由 親も企業も注目する学校の可能性
2019年から新しく制度が始まった専門職大学。企業にとっては即戦力の人材が期待でき、学生にとっては就職にも有利だという。これから進学を控える子を持つ親や企業の採用担当者には気になる存在だ。そこで専門職大学の一つである情報経営イノベーション専門職大学(iU)の取り組みを通して、専門職大学の可能性を探った。(前後編の【後編】)
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【Q】iUではどのような分野の専門教育に力を入れている?
iUの教育は「デジタル」と「ビジネス」の2つの軸で成り立っています。コンピューターサイエンスなどの情報系科目とマーケティングなどの経営系科目を車の両輪として、デジタル技術を活用しながら新たなビジネスを創出できる人材を育てることを目指しているのです。
もちろん、デジタル、ビジネスそれぞれに特化した大学や学部は数多くありますが、両者を有機的に掛け合わせた教育はまだ多くありません。しかし、DXが叫ばれる昨今、社会が求める人材像は大きく変わりつつあります。これからはデジタル技術への理解なくしてビジネスは語れませんし、ビジネスの実際を知らないデジタル人材も企業の役に立ちません。2つの知見を真に融合させ、イノベーションを起こせる人材を送り出すことが、iUのミッションだと考えています。