「専門職大学」の学生が就職に強い理由 親も企業も注目する学校の可能性
【Q】今後、専門職大学はどうなっていく?
専門職大学の設置は、日本の高等教育の歴史における大きな一里塚になったと思います。大学、大学院、短大、高専、専門学校それぞれに独自の強みがある中で、それらの垣根を超えた教育をデザインする。専門職大学にはそんな新しい時代の学びのモデルになることが期待されているのだと思います。
iUとしても、文理の枠を超え、国境をも超えた教育を追究していきたいと考えています。例えばeスポーツなどこれまでにない学びの選択肢を増やすつもりです。
そのように、専門職大学は、従来の高等教育の常識にとらわれない自由な発想で、これからの時代に求められる学びの在り方を追究していく存在になるでしょう。iUもそのために少しでも役に立てればと考えています=この項おわり
(聞き手=いからしひろき)
▼中村伊知哉(なかむら・いちや) 1961年京都府生まれ。京都大学経済学部在学中はバンド活動に従事し、ロックバンド少年ナイフのディレクターを務めた。84年郵政省入省。スタンフォード日本センター研究部門所長、慶応義塾大学教授を経て、2020年4月からiU学長に就任。著書に「新版 超ヒマ社会をつくる」(ヨシモトブックス)など多数。