現役女子大生が人力車ガイド「俥夫」を始めた理由…仕事の魅力とは、収入は?
高田彩々良さん(順天堂大2年生)
NHK朝ドラ「虎に翼」の女性弁護士のように、伝統的に男性の仕事だと思われてきた職場で活躍する女性が増えている。浅草観光の名物・人力車の現場でも同じことが起きていた。海外からの観光客に英語で話しかけたり、大通りを駆け抜けたりする人力車ガイド「俥夫」。男性が多いイメージだが、今や若い女性も珍しくない。いったい女性俥夫の実態はどうなっているのか。東京力車に所属する現役女子大生の高田彩々良さんに、男の職場に飛び込んだ理由と、仕事の魅力を聞いた。【全2回/前編】
【Q】人力車の俥夫を始めたきっかけは?
「大学1年の時、ソフトボールの先輩から誘われたんです。その先輩がやっているのを見て、格好いいなと思ってその日のうちに決めました。もともと走るのが好きで体力には自信があったので、絶対できると思っていました」
【Q】最初の印象はどうでしたか?
「最初は自信しかなかったですね。体力勝負だと思っていたので、ただ走ればいいと。でも意外に力だけじゃどうにもならないんです。お客さまを楽しませるためにはガイドの知識も必要だし、気遣いや心遣いも大切。頭を使う仕事でもあるんだなと気づかされました」