株価大暴落で「身代金」を要求された投資家たち…目線を変えれば大バーゲンセール
「どうせ生きて帰ってこないのであれば、こうするしかない」
逆に犯人のクビに200万ドルの懸賞金を懸け、そのことをテレビ発表したのである。
株の世界で言えば、「損切りするならば、損切りすればいい。そんなことしたら逆に訴えるぞ!」と逆ギレしたようなもの。
もちろん、そんな道理は通じるわけもなく、証券会社は非情にも「強制決済」することになる。「損失確定」だ。今回の株価急落はそういった事情もあった。多くの投資家が証拠金不足に陥り、売らざるを得なくなったのだ。これが信用取引(レバレッジ)の怖さである。
でも、長期目線の投資家にとってみれば、この暴落は、いわゆる「バーゲンセール」。極端に割安になった優良株を拾うチャンスである。
こうやって資産家の人たちは、財を成してきた。短期的な目線の一般投資家とは明らかに違っているのである。
今回の暴落はシニアの投資家にとって、残り少ないチャンスでもあった。でも、人生、あと1回くらいは巡り合えそう。そのときこそ割安株を買って、子孫たちへの「冥土の土産」にするのだ。
そして、こう言われるだろう。
「おじいちゃん、ありがとう。もし、子供が誘拐されたら、これを売って身代金に充てるね」と……。